どのように基準を満たす製品を作るか
生産ラインの立ち上げや改善を担当
私が所属する生産技術Gでは、自動車のコンプレッサーやエンジンなどの部品を製造する生産ラインにおいて、“どの機械で製造するか”、“機械を工場のどこに配置するか”、“どのような手順で製造を進めるか”といった、生産ラインの立ち上げや改善を担当しています。改善業務では、生産ラインで不具合が発生した際、原因を特定し、改善するためのさまざまな取り組みを行いますが、原因を見つけるまでに時間がかかるケースや、見つかった原因を解消するための実現難易度が高いケースもあります。これまでに私が担当した案件の中には、生産技術部門・設計部門・品質保証部門の担当者が一丸となって数百パターンの解決策を試し、目指す水準の品質を実現できるようになるまでに、約1年の時間を要したこともあり、諦めずに根気強く取り組む姿勢が重要な仕事だと感じています。

主体的に考えながら、社内外から
さまざまな学びを得られる
業務に必要な知識は、入社後にOJTを通して身に付けることができました。新人の頃は、一つずつ上司の指示を受けながら業務を覚えて、ある程度の経験を詰んだ後は仕事を任せてもらえるので主体的に仕事を進めることができています。「これを試してみたい」と思って相談すれば、明らかに間違っていない限りは「やってみたら」と言ってもらえる環境で、難しい仕事に挑戦する機会もあります。担当業務を進めるうえで必要に応じて上司や先輩からアドバイスをもらいますが、長尾工業は部長や上司であっても堅苦しすぎないコミュニケーションで接することができる雰囲気があるので、臆することなく相談できます。上司や先輩方は、自分では思いつけないような着眼点で問題を解消していて気付きをもらうことも多いです。また、実際の設備を見学する機会もあります。長尾工業内にはさまざまな設備があるので、類似ケースの場合には実際の生産ラインの設備を見に行くこともありますし、グループ会社や設備メーカーの工場見学にも行って、社内に導入されていない設備を見ることもあり、社内と社外、両方から幅広い知識を得られていると思います。

自動化設備の導入ができるような
スキルと経験豊富な生産技術を目指して
入社してすぐの頃、「原因は分からないが、今のところ問題はなさそうだ」と思っていた担当案件に対して、先輩から「ちゃんと原因を調べて、自分で理解しておいた方が良いよ」とアドバイスをもらったことがありました。どうしてそう言われたのかを考えてみると、“上司や先輩方は、今の状態だけではなく、数年先に訪れる設備や部品の取り換え時期までをイメージして、より高いレベルで仕事をしている”と気付きました。それからは、私も一つ一つの事象を納得いくまでしっかりと調べるようにしています。
最近は、現場の人材不足やヒューマンエラー発生の解消などによる生産性向上を狙い、生産ラインに自動化設備を導入するケースが増えてきました。そういった設備導入に携わるには、さまざまな工程を抜け漏れなく考慮し、知識も必要になります。私もそのようなスキルをしっかりと身に付け、自動化設備を導入した生産ラインの立ち上げにアサインしてもらえるよう、より多くの経験を詰んでいきたいと考えています。
